全てはここから始まった。
『光が丘』…子供達が産まれ、育った、緑の少ない人間達の街。 急激な進化を遂げた世界は、やはりどこか不自然で脆く、外部からの助けが無くては簡単にバランスを崩してしまう。 彼等に与えられたのは、自由気まま・勝手に生きる自然な生き物達の中で、唯一目的を持って創られた枷ある生き物…戦うことを運命付けられた、世界の捨て駒。 それが自然。 だが世界はそれを善しとしなかった。 かくて世界が戦うためだけに生み出した命に、彼等の支えになるように選んだのが、八人の子供達。 彼等の存在があることで、必要とされる彼等の役目は終わらない。 それでも彼等は手を取り合うことを躊躇わない。 純粋な瞳と純粋な心が惹かれ合うことは、既にプログラム外のこと。 そこには、何者かの意志は存在しない。 それがテイマーと呼ばれる子供達と、世界中に散らばる彼等の仲間。 そして今、彼等の戦いの一ページが終局に向かって動き出す。 だが、未来は決まっている。
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