…たぶん、共闘時設定(汗)




















 






 さっきの戦闘はすごかった。


 自分もちょっぴり死ぬかと思った。
 生きて帰って来れたことにほっと息をつき、パイロット控え室のあまりスプリングのよろしくないソファに沈み込む。
 と言っても、ほぼ無重力だから、気分的なものではあるけれど。

 ストライクよりもずっと性能のいいフリーダムで、コーディネーターのエリート四人と一応紛いなりにも亘り合って来た自分が、たぶんナチュラルだろう地球軍のMS三機弱(いつも三機を相手にするわけでは無いので)相手にこの苦戦。

 そんな人材がいたなら出し惜しみせずにさっさと出しとけ!
 そーすれば自分は戦争なんかに巻き込まれずとも済んだかもしれないのにっ!

 …とは、とりあず心の中だけで呟いておいた本音。
 それを口に出してもいないのに、思い浮かべた途端にっこり微笑んだラクスと目が合ったのは何故だろう。

 相変わらず計り知れない女の子だよね。
 アスランの婚約者だった…て過去形になったけど、そのことはとても良かったと思う。
 彼じゃ荷が勝ち過ぎるだろうから…。

 それはともかく、その新型三機以外は、それこそ相変わらずの烏合の衆の地球軍だけれど、その三機が性質が悪い。
 ハジク・伸びる・口からビーム。

 気色悪いっての!

 あんまりイラついたので何度か蹴りを入れてしまったせいで、ちょっぴりフリーダムの膝のジョイント部分が心配だ。
 エターナルの整備の人達はとても優秀らしいけれど、普通MS戦で出来る損傷では無い物たちに苦笑気味。
 自分も少し申し訳無い…とは思う。
 補給があまり出来ない状況で、想定外の損傷は無いに越したことは無いからね。

 地球の重力に縛られない宇宙戦だと、どーも機体の強度を考えながらの戦闘を失念してしまうらしい。
 ビームやライフルでの攻撃より、MSの肉弾戦ってどーよと自分でも思うけれど仕方ない。
 戦い方なんて全部自己流で、習ってなんかいないから。

 どっかの軍人さん達と違って。

 けれど、どうやら彼は自分よりも大変だったらしい。
 整備を終えて戻って来た彼は、いつものネジの弛んだ頭がどう作用したのか、僕専用らしい薄ら寒い輝く笑顔で、いつもより幾分おかしい言葉をほざいてくれた。



「…キラ。君の瞳に乾杯!」



「……死んでくれる?アスラン」






 僕の平和は遠そうだ。





 
おわり

        す、すみません…(汗)
        このお題見てこれしか浮かび
        ませんでしたm(_ _)m