注☆フレイスキーさんと地球軍好きさんはお帰りになった方が、宜しいかと存じます(汗)










 















 家なき子となり早数日…慣れない戦闘に、キラは心身共に疲弊しきっていた。





 疲れた体をぐったりと自分のベットに休めていたが、そのまま深く眠りたいという希望は儚くも砕かれ、艦内にけたたましい警報が鳴り響く。

 泣きたくなる心情を必死に押し殺し、重たい体を起こす。
 また、彼と戦わなくてはならない…それを思うだけで…胸が潰れそうに痛かった。















 ストライクの中で待機していたキラがフラガと共に呼び出されたのは、普段あまり入ることのないブリッジだった。

 不思議に思いつつもフラガに続いて扉をくぐると、直ぐ前に立ち止まった彼の背中にぶつかってしまった。
 どうしたのかと伺えば、あまり見たことのない、驚愕の表情を披露しているエンディミオンの鷹…。

「あの…大尉…?」

『キラっ!!』

「え?」

 突然の自分の名を呼ぶ大音響に驚いて顔を上げれば、そこに飛び込んで来たのは…メインスクリーンに大写しになった、赤い機体、イージスガンダム。

「……え……何で…?」

 混乱するキラに声をかけたのは、自分自身も動揺のブラックホールに入りかけていながらも、それを理性と軍人としてのプライドで押し殺した艦長だった。

「…キラ君。彼が…あの機体に乗っているパイロットが、あなたに話があると言うのだけれど…」
「えっ!?」
『そうだ!オレはキラに話があるんだ!』
「えっ!?ア、アスラン!?やっぱり君なの!?」
『そうだよ、キラ。大親友のアスラン・ザラだ』

 動揺と恐怖と胡乱な視線と思惑が交差し支配するブリッジの中、ちょっとは疑問に思えと言いたい言葉にキラがその瞳を輝かせた時、あまり心臓によろしくないMA形態のスキュラがブリッジを真っ直ぐ狙っています、な画面が、ヘルメットのせいであまりよくは分からないが、間違いなく少年だろうザフト兵がにっこりと微笑む映像へと摩り替わった。

「…あら、美形v」
「ミリィ!」

 素直な感想をもらした彼女に、彼氏が小さく嗜めた。

「キラ・ヤマト…奴と知り合いなのか?」

 彼女も必死に自分を律しているため、いつもより三割増程度眼光の鋭くなった副艦長にきっと睨まれ、キラの体がびくりと竦む…それを目聡く気づいた者もいたが、今は彼が何と返すかの方に気を取られ、それを指摘する者はいない。

「は、はい…幼馴染なんです…」
「幼馴染だと!?貴様ザフトに内通する者がいたのか!?スパイだったのかっ!?」
「なっ!?ち、違います!幼馴染がザフトに居ただけです!三年間音信不通でっ、次会ったらザフトに入ってただけで…っ、それまで何処で何してどーなってたのかも知らなかったのに…っ!僕だって…僕だってアスランがザフトに入ってたのショックだったのに〜っ!」
『キラ…泣かないでくれ、キラ…』

 うわ〜んと泣き出したキラを、スクリーンの中から慈愛に溢れた瞳で『幼馴染』の彼が慰めの言葉を口にする。
 …その際、ナタルに向かって射殺さんばかりの殺気溢れた視線を放つのも忘れなかった。

『キラ…お前に相談もなくザフトに入ったのは悪かったと思っている。…だが、地球軍のせいでメール一つ満足に送ることも出来なくて…本当にすまなかった』
「アスラン…ううん、僕こそごめん。ただ、ちょっとびっくりして…君を責めてるわけじゃないよ?信じて?」
『もちろん。キラの言うことなら何でも信じるよ。だから、キラも俺の言葉を信じてくれる?』
「当たり前じゃないか、アスラン!君が僕に嘘をついたことなんてないもの!」
『ありがとう、キラ…。やっぱり俺にはキラだけだよ』
「アスラン…」
『キラ…』

「もしもぉ〜し…」

 互いに見つめあい、自分達だけの世界を確立しかけていた二人に声をかけた勇者の名は、地球軍に『英雄』として持て囃されているムウ・ラ・フラガ…セクハラ大尉の名は伊達では無い。

『…なんです』

 邪魔をされて不機嫌絶好調のアスランが、キラが自分を見ていない隙にフラガを睨みつけるが、そんな視線に怯んでいてはセクハラ大尉と呼ばれるまでには成り下がらない。

「お前さん達に任せといたら話が進まんだろーが。とりあえず、ザフトの軍人が何しにここに来たのか、用件くらいは言ってもいいんじゃないかい?」
『そんなものは一つだ。キラを守るために来た』


「「「「「……………は?……………」」」」」


 きっぱり、すっぱり、気持ちよく言い切られてしまったことに、地球軍のご一行様方の思考がフリーズした。


『ザフトには退役届けを出して来た。土産代わりにこのイージスも拝借して来たが仕方が無い、キラを守るために必要だしな。という訳だから、着艦許可を貰いたい』


 凍りついたブリッジの中、副長が誰よりも早く解凍した。
 己の胸で燃える怒りの炎で。

「そんなことが許可できるかあああああっっっ!!!」


『ならば撃つ』


 画面がアスランのアップから、スキュラを構えたままの映像に切り替わる。


 その映像に、三度ひくりと凍りつく一同…忘れてました、状況を…。
 言ってることはおかしいが、今自分達は彼に命を握られていたのだった…。
 彼がほんのちょっと指を動かすだけで、自分達は確実に…死ぬ。


 嫌な汗が全身から噴出すが、ナタルは傍にいたキラの腕をぐいっと引っぱった。

「ま、まままっ、待てっ!こ、ここにはお前の言うキラ・ヤマトがいるのだぞ!?それで撃つのか!?撃てるのか!?」
『キラ、二秒あげる。その間にその女を昏倒させて、友達を連れて出ておいで?』
「あ、うん。分かった」

 ちょっと待て!
 出来るのか!?
 出来るのか!!??
 そんなことが出来るのか!!??

 普通に頷いたキラに、思わず距離をとる事も出来ずに彼を凝視する。
 そして、目にも留まらぬ速さでキラの右腕が動いた。

「許可します!」

 ブリッジ内に響いた声…それは、これ以上無い位に顔色を悪くした艦長から発せられた物だった。
 それに対し、一番初めに抗議の声を上げても良さそうだったナタルは、今正に己を昏倒させようと首筋に髪の毛一本の隙間を残すか残さないかの瀬戸際で寸止めされたキラの手刀に声も出ない。

「着艦を…許可します。…から……撃たないでちょうだい…」

 がっくりと項垂れたマリュー・ラミアスの目には、涙が滲んでいた。











 ハッチを開け、イージスを迎え入れるという苦渋の選択をし、そのパイロットと対面するために、一部を残しブリッジメンバー達も格納庫へと移動と相成った。

「艦長…よろしかったのですか…?」

 控えめに、だが隠し切れない不審を込めてナタルが進言するが、マリューは既に何もかも諦めたのか、腹をくくったのか、ふっと哂って彼女を見る。

「よかったも何も、他にどんな選択肢があったと言うの?バジルール少尉。それに、彼はザフトに退役届けを出して来たって言うんだから、今は例えそうは見えなくても『民間人』でしょう?」
「それは…っ、詭弁です!」
「そうね。けれど、軍の規律なんて、そもそも詭弁ばかりでしょう?現に今も、中立国にいた子供達を戦力として利用してるわ」
「それは…」

 自嘲するような告白に、ナタルもついに黙り込む。
 彼女も分かっているのだ…だが、理性がそれを良しと出来ないだけで…。

 そんな彼女を嘲笑うように、切り替えが早いのか、ただの好奇心か、フラガがキラに話をふった。

「なあ、坊主。あの坊やはどんな奴なんだ?」
「アスランですか?アスランは何でも出来る人なんです」

 にっこりと、嬉しそうに返したキラに、フラガはちょっぴり嫌な予感がした。

「な、何でも…?」
「はいvアスランが出来るって言って、出来なかったことなんて一つも無いんですv」
「へ、へぇ〜…」
「ちょっと思い込み激しい所もあるけど優しいし、有言実行で邪魔する物は全て許さないって感じで男らしいし…ダメだなぁ、僕…いつもアスランに守ってもらってばっかりで…」

 後半は呟きのようなものだったが…それでもフラガは、自分の血がすぅ〜と下がって行くのをはっきり感じた。

 さっきのナタルに向けていた手刀…あれ、この自分の動体視力ですら見えなかったんですけど…?
 殺気すら無くあれほどの動きが出来る奴が…『守ってもらってばっかり』…?
 それより何より、『出来ると言って出来なかったことなんて一つも無い』…?
 更に『邪魔する物は許さない』…ですか…?

 頭の中で、彼が言った言葉が回る。



 『ならば撃つ』…『ならば撃つ』…『ならば撃つ』…『ならば撃つ』…





 奴ならば撃つ…!


 確信したくも無いのに出来てしまった己が憎い。
 その話を聞くとも為しに聞いていた回りの軍人達の顔色も、果てしなく悪かった…。














「アスラン!」

「キラっ!!」


 コックピットを出て、ヘルメットを脱ぐなり放り投げて真っ直ぐにキラに向かって飛んで来た赤いパイロットスーツの少年が、やっと取り戻した宝を愛おしむようにキラを抱きしめた。

「アスラン…会いたかったよ〜っ」
「キラ…俺もキラに会いたかったよ…。ああ、それよりキラ、怪我は無いか?ちゃんと寝てるか?食事は?」
「アスラン…相変わらず心配性なんだから…」
「キラのことだからだよ。本当に、どこも痛いところは無いか?」
「うん…ありがとう…」
「もう大丈夫だよ、キラ。キラが大切にするものは全部俺が守ってあげる。キラとキラの大事なものは全部だ。…だから、一人で頑張らなくてもいい」
「アスラン…!」

 まるで恋人同士のように抱擁し合う二人に、格納庫に集った者達は静かに視線を反らした。
 あれが『幼馴染』だと言うのなら、この世に『幼馴染』だと堂々と言える者はいなくなるだろう…。

 両手で頬を包み込むのはよせ。
 涙を唇で拭うのはヤメロ。
 額を合わせて微笑み合うのは勘弁シテクダサイ…。

 見てない様でしっかり見てしまった一同は、自分の好奇心と広い視野を深く呪った。

「さて、じゃあキラ。さっそく確認作業に入るぞ!」
「確認?」
「そうだ。お前の『大切な者』を見極めなくてはな」

 そう言い、その場に揃っていた者達をぐるりと見回す。
 そして、年の近い少年達の姿を見つけた。

「…とりあえず、そこにいるのがキラの『友達』か?」
「あ、うん!ヘリオポリスの工業カレッジで、同じ研究室にいたんだ。右からサイ、カズイ、トール、ミリアリア。それでえーと、サイの後ろにいるのが、フレイ」
「アスラン・ザラだ」
「よろしく!俺トール・ケーニヒ!君だろ?キラのトリィ作ったのって」
「キラとっても大事にしてるのよ」

 トールとミリアリアの言葉に少し驚いてキラを見れば、キラははにかんだ笑みを返す。
 そのおかげでか、アスランの纏う空気が和らぎ、そのことに周りの者も幾分かほっと肩の力を抜くが、その場を再び凍らせる発言がサイの後ろから飛び出した。

「ちょっと!なんでそんなに和やかに話してるの!?そいつはザフトなのよ!?コーディネーターじゃないっ!」
「フ、フレイ…!何を言うんだ!」
「だってそうじゃない!ザフトの人間なんかと一緒の所にいたくないわっ!」
「けど、ザフトには退役届けを出して来たって…」
「関係無いわよ、そんなのっ!」

 格納庫中に響く金切り声で言い切った赤毛の少女を、アスランは何の感情も浮かばない瞳でじっと見つめる。

「…キラ。これも『友人』か?」
「えーと、フレイは…『友達の恋人』…かな?」
「『友達の恋人』…ね」

 誰の?と聞く前に、その『恋人』が彼女を庇うように前に出た。

「すまないっ!フレイに悪気は無いんだ!」
「悪気が無い分性質が悪い。君の趣味が疑われるぞ?」
「俺もそう思う。けど顔と体だけはいい頭空っぽなんだ!こういう非常事態でさえなければ扱い易いお嬢様なんだ。馬鹿なんだ。考えなしの世間知らずなんだ!」
「ああ、見るからにそんな感じだな」
「そうだろう!?だから放っておけないんだ…こう何て言うか、俺の手で矯正してやるぞって言うか…」
「…中々マニアックな趣味だな…」
「だってサイはオレンジの色眼鏡かけてるくらいだもん」
「なるほどな…」
「ははは。褒めるなよ、キラ♪」
「ちょっと!何の話してるのよ、あんた達っっ!!」

 あまりな言われように、フレイがヒステリックに叫ぶ…が、絶対零度のアスランの瞳に見つめられ、ひくっと喉を引き攣らせて黙り込んだ。

「…女。一応お前もキラの知り合いのようだから、命だけは守ってやる」
「な、何よっ、偉そうに…っ」
「だが」

 一度切った言葉に、不機嫌さと不穏さが同居して不気味さを醸し出す。

「あまりにも鬱陶しいようなら、その耳障りな『声』まで守ってやる保証は無いと思え」

「なっ……!?」

 絶句するフレイの耳に、場違いな軽い会話が聞こえてくる。

「つまり、どーいうこと?キラ」
「ん〜…手段は分かんないけど、声出ないよーにするよってことだと思う」
「それは何となく分かるんだけど…フレイ、あれでも女の子よ?」
「あ、アスラン、ナチュラルとかコーディネーターとか、男とか女とかあまり気にしないんだ。誰にでも平等だからv」

 と、少し頬を染めてふふ、と笑うキラ。


 誇らしげに言うな…!


 違うだろう!?
 誰にでも平等とか、そういう問題じゃないだろう!?
 いや、もしかしてそういう問題なのか!?
 自分達の方が間違っているのか!?


 やけに平然としている子供達に、軍人達は頭を抱えたい衝動にかられる。
 何かが根本から覆されそうな気さえした。

「さあ、キラ。続きだ、行くぞ?」
「あ、うん!」

 アスランに促され、二人で何故か素直に一列に並ばされている軍人達の前に進み出る。

「こいつは大事か?」
「えーと、大事」

 まず指されたのが、いつもストライクの整備を一緒にしてくれる者だったため、キラは素直に頷く。

「よし。大事…と」

 アスランは何処からか取り出したハンディパソコンにそれを書き込む。

「こいつは?」
「うん、大事。いつもお世話になってるんだ」
「そうか。ではこいつは?」
「えーと…」

 聞いている分には不思議極まりない問答に、フラガが代表して挙手をした。

「…坊主?何をやってるんだ?」
「分かりませんか?」
「分からんから聞いてるんだがな?」
「キラにとって『大事』かそうでないかのチェックだ」

 ちょっと待て、と言いたくなるような答えだが、きっぱり言われたそれに果てしなく嫌な予感がした。

「……それで、『大事』じゃなかった場合は…?」


「もちろん、見捨てる」


 どきっぱりと言われた。

 そう返ってくるんじゃないかと…そうじゃないかと思ったけれど…!
 マジでそうかよ!?

 口には出来ない突っ込みを心の中で盛大にするが、背後でキラに対する今までの態度を振り返り、蒼くなる者、ほっとする者を目の端に認めてしまってはもう…情けなくて溜め息を零す以外することもない。

「キラ、こいつは大事か?」
「大事…かも」
「こいつは?」
「大事だと…思う」

 あまり親交の無い者達へと進むに辺り、キラの返答が次第にキレが悪くなる。

「こっちのは?」
「たぶん…大事」
「そっちのは?」
「きっと…大事」
「そいつは?」
「大事…なような、気がする」
「そいつもか…じゃあこいつは?」
「大事…かな?」
「疑問系か?…ならこの男は?」

 と、指されたのはキラがいなければ唯一のパイロットとなる『エンディミオンの鷹』様。

 が、キラの脳裏をかけ巡った言葉はこうだった。


 フラガはパイロット。
 自分で自分の身を守れる人。
 自分が守らなくてもいい人。
 なら、アスランも彼を守らなくても…いい。


「キラ?大事なのか?」
ううん。大事じゃない

「って、おい!?」

 きっぱり言われたキラの言葉に、呆れたように様子を傍観していたフラガも焦る。

「お前っ!大事じゃないって、大事じゃないって!オレ達唯一のパイロット仲間だろうっ!?」
「だからです。だからいいんです」
「なんなんだそれはあっ!?」
「ふむ。『大事じゃない』…と」
「おいぃぃぃぃっっっ!!!??」

 フラガの叫びが虚しく響く中、アスランの調査は恙無く終了した。

「…ふむ。結構『大事』が多いな」
「…ごめんね、アスラン?」
「気にするな、キラ。大丈夫だ。大事じゃない奴等をピンポイントで見捨てる位はそう手間では無い」
「そう?ありがとう」

 ほっとするな。
 お礼を言うな。
 というか…見捨てないで下さい…。

 自分で自分の身を守れそうだと判断され『大事じゃない』に分類された者達の叫びは、彼等には届かない。
 そして、自分達の未来が決して明るくないのだけは確かだと分かってしまうのが…辛い…。

「…それにしても、軍人以外が多いな、この艦は」
「えっ、と…あの…」
「……キラ、お前…」
「ごめんなさいっ!わざとじゃないんだよおっ!」
「やっぱり。お前の拾い癖が出たんだな?何を拾った?」

 がっしりと両肩を掴まれ、に〜っこりと微笑まれた状態では逃げ場は無い。
 キラは観念し、しゅんと項垂れながら白状した。

「…ヘリオポリスで、艦長と友人達でしょ?あ、ザフトの軍人さんも二人拾った。金髪とオレンジの髪の人」
「あいつ等も拾ったのか…」
「うん、怪我が酷かったから今は医務室で軟禁中。で、宇宙に出てからは…避難艇一個…かな?」
「キラ、お前…知らない人に着いて行っちゃいけない・何でも拾うな!とあれほど言ったのに…」
「だってだって、まだ生きてたし…!」
「途中で死んだら始末に困るだろう?他には?犬は?ネコは?ハムスターとかウサギとかまで拾ってないだろうな?」
「流石に、宇宙にはそんなの落ちてないよ〜」
「いや、分からない。キラならそこにあるはずの無い物まで拾って来そうだ。ほどほどにしとけよ?」
「は〜い」

 仮にも自分と同じ軍営にいた者の生死が判明して言うことがそれか?とか、『拾い物』の規模じゃなかろう?とか、言いたいことは山ほどあったが、口には何一つ出せず、我が物顔で艦内に入って行くお子様達を見送るしか出来なかった…。








 …その頃、いずれAAが向かわざるを得ない進路上にて、一つの救助ポットが射出された。

「あらあら?何だか素敵な出会いが待っているような予感がしませんこと?ねぇピンクちゃんv」
「ミトメタクナーイ!」



 ランデヴーポイントまで、後………。








 
おわりv

  どこにでもありそうな話しで申し訳ない(苦笑)
  『軍人の〜』シリーズを読んだ友人が、『キラの大事なものを全部守る
  甲斐性のあるアスラン』を桃生の話で読ませろ!…というリクエスト
  だったので、こうなりました(笑)
  彼女がアスキラなのでアス→キラ(天然)風味ですv(笑)