ある筋からによる収集で、選ばれし子供達は都内にあるビルの大会議室に集められていた。

「…何故?」

 知りたがりの光子郎が頭をひねるが…彼にも分からないことはある。
 会議場には既に十人の子供達が集まっており、司会者役として太一が壇上にてマイクのテストをしていた。

「あーあー、デジタルワールドよいトコ、一度はぁおいで〜♪」
「…太一、マイク止めたら?あんたの声なら、例え蚊の鳴くような声だって、誰も聞き逃したりしないんだから…」
「そうか?」

 空が呆れたように頬杖をつきながら言えば、太一は頓着無くマイクのスイッチを切った。
 子供達はその様子を苦笑気味に見つめる…。

「んじゃ、そろそろ始めるか」
「え?太一先輩、ヒカリちゃんとタケルがまだですよ?」

 隣でアシスタントよろしく控えていた大輔が、びっくりしたように太一を見上げた。

「あ〜…いいんだ。あいつらはちょっと遅れる」
「えっ!?二人一緒にですかっ!?」
「そ。オレの頼み事聞いてもらってんの」
「そんな〜、オレに言ってくれればいいのに〜」

 太一の言葉に、彼の命令ならば例え『アラスカで一本釣りをして来い』でも従いそうな大輔が不満の声を上げれば、太一はにっこり笑って彼を手招いた。

「大輔、D−ターミナル持ってるか?」
「はい?」
「今日見たか?」
「え!?」

 慌てて開けると、そこには三件のメールが…。

「………すみません…」

 素直に謝った後輩に、太一はぽんっと頭に手を乗せて許してやった。
 ちなみに、本宮家の電話はずっと使用中にて繋がらなかった…犯人は押してしかるべし…。
 調度そこへ、コンコンとノックの音が響き、ヒカリとタケルが顔を出した。

「お兄ちゃん。連れて来たわよ」
「ちょっと大変だったけどね」
「おう、お疲れ。これから始める所だ」

 彼女達に続き、後ろからこの場にいなかったパートナーデジモン達がぞろぞろと会議室に入った。

「ガブモン!?お前等まで!?」

 ヤマトが立ち上がり、驚いてパートナーの名を呼んだが、他の者達もその心情は似たようなものだった。

「ヒカリさん。外からいらしたんですか?こちらのパソコンの電源入れておいたんですが…」
「そーなんですよ、光子郎さん!調度そこのゲートを開けた途端に、レッドベジーモンの団体さんに襲われちゃって」
「仕方なく他のモニターを探して、ここの近くのパソコンから繋いだんですけど…」

 光子郎の不思議そうな指摘に、ヒカリ達はちょっとバツの悪そうな表情で扉の向こうを見る。
 集まっていた者達もそれに倣って扉の向こうに意識を向けると…何やらざわついた雰囲気が感じられる。

「…どこに繋がったんだ?」

 太一が少し引き攣った笑みで問いかけると、彼等は揃って苦笑を浮かべ、代表してヒカリが答えた。

「ここの三階下の、どこかの会社のパソコンだったみたい…v」
「…………」

 今頃そこは、貞子が現れたかのような騒ぎになっているかもしれない…。

「ま、お前等が無事ついたならいいや。データの改竄は、光子郎とゲンナイさんにしてもらおう」
「任せて下さい」

 さっさと切り替えた太一の科白に、光子郎がにっこりと請け負った。
 この手のことは既にプロ顔負け所か、裸足で逃げ出すほどの技術持ちの彼等任せておけばいい…太一の判断に、一同は揃って扉の向こうの世界のことを頭の中から締め出した。

「それにしても、レッドベジーモンってホント性悪だよね!あいつらに会って友好的だった例が無いよ」
「ホント!デジモン界の嫌われ者はヌメモンだって言うけど、私はよっぽどレッドベジーモンの方が嫌われてると思うわ!」
「まあまあ、そーいうのは後で話そう。これからこの会議の趣旨を説明するから、二人とも席に座ってくれ。デジモン達も、パートナーの隣に座れたか〜?」
「「「は〜い♪」」」

 見回した太一に、良い子な返事が返る。
 経緯はどうあれ、久しぶりにパートナーに会えてそれぞれ嬉しそうだ。
 もちろん、太一の横にはアグモンが、大輔の隣にはブイモンがそれぞれ控えている。

「んじゃ、説明に入る。ここに一枚の企画書がある。とある筋から下されたものだが…」
「……またか」

 太一の説明の途中でヤマトが嘆息したが、全く黙殺された…気になったのは隣のガブモン位で、他は太一の言葉に集中している。

「選ばれし子供達十二名とそのデジモン達十二体、合わせて二十四名で重箱の隅を突付きまくってもらいたい。題して『第一回突っ込み大会』!」
「『第一回』なんですか?」
「お、早速突っ込みが入ったな」

 挙手した光子郎に、太一がにっこり笑って大輔を見た。

「大輔、続き」
「はい。え〜と、『今回だけで終わらないかもしれないし、他ジャンルでも突っ込み所は満載なので、まずはその栄えある第一回をデジモンで飾って頂きたい』…だそうです」
「…『栄えある』…?」

 読めない漢字にはあらかじめルビを打っておいたので一応詰まらずに言えた大輔だったが、一同は彼の快挙より内容の胡散臭さの方が気になるようだ。

「え、え〜と。色々腑に落ちない所はあるんだけど…とにかく、何でもかんでも突っ込めばいいってこと?」
「そーいうことだな」

 ミミの不信に満ち満ちた言葉に太一があっさり頷いた。
 こういうけったいな状況に太一は既に慣れていたし、彼がそういう態度でいれば、他の者達もあまり深く気にしないようになる…これぞ『太一マジック』(笑)

「…あの〜、それじゃ、僕以前からずっと気になっていたことがあるんですが…いいですか?」
「おっし、伊織。言ってみろ」

 おずおずと手を上げた伊織を、太一が『笑点』の師匠の様に指名した。

「初めて僕らがデジタルワールドに行った時、僕と大輔さんと京さんの三人だけ服装が変わって、他の方達は変わって無いって言ってましたよね?でも僕思ったんです。上履きでデジタルワールドに行ったはずなのに、皆さん靴になってましたよね?それも変わったって言うんじゃないですか?」
「……………そーいえば…」
「はいはいはいは――――いっっ!!あたしもあります!」

 顔を見合わせた子供達の中、京が元気良く手を上げた。

「伊織の続きになっちゃうんだけど、夏になって皆夏服になったじゃない?なのに、ヒカリちゃんとタケル君って、あっちに行くと前の服に戻ってたでしょ!?あれってなんなわけ!?」
「あ、それなら僕も…ワームモンを迎えに行った時はシャツと制服のズボン姿でそのままだったのに、その後デジタルワールドに行くと、何故か私服で行っても制服に変わってるんですよね…」

 そういえば、と賢がぽつりとつなげた。

「そーねぇ…あ、でも私、お兄ちゃんと二人だけで行った時は、冬服のままだったわ」
「ああ、あの時は変わんなかったよな」

 ヒカリの言葉に太一も同意する。

「気になるって言えば…ゴマモンからSOSが来た時…」
「え!?おいら!?」

 タケルがちらりとゴマモンに目をやると、丈の膝の上でお菓子を食べながら皆の話を聞いていたゴマモンが目を丸くした。

「…ゴマモン、傷だらけで雪に埋まってて…皆急いで掘り起こしましたよね?」
「ああ、そうだったね…」
「うん。おいらもうダメかと思ってたから、丈が来てくれたの見てすっごく嬉しかったんだ♪」
「…ゴマモン…」
「その傷ついて冷え切ったゴマモンを…抱きしめてあげてもよかったんじゃ…なんて…」
「……………」

 ふんわりと親交を温め合っていた二人の間に、ぴしりと音がした気がした…。

「……………丈ぉ…?」
「え!?あれ!?ゴ、ゴマモン!?何かな、その冷たい目は…?」
「……………なんでだ?」
「え、え〜とぉ……やってなかったっけ…?」

 丈の背中に冷たいものが伝う…ゴマモンが彼に対して喚き出したが、年長組み達は当時のことをあまり知らない。

「なぁに?雪国だったの?」
「はい。逃げてる途中で敵に襲われて、伊織が川に落ちたりして大変だったんですよね」

 特に事情に疎いミミが、知っていそうな京の肩をつつく。
 その頃の話になると、賢にはちょっと耳が痛い…すぐ側にいた伊織に対して、重ねて「ごめんね」と小声で囁けば、彼は吹っ切れた笑顔で「いいえ」と返した。
 ここでもほんわかムードが醸し出されれば、考え込んでいた太一にヒカリが声をかけた。

「どうしたの、お兄ちゃん?」
「ん〜、その話聞いたことあるな…と。焚き火を焚いて、伊織と丈を残して他の連中でダークタワーを倒しに行ったんだよな?」
「そうっス♪そしたら反対に、伊織達んトコにデジモンカイザーが来ちゃったんスけど」

 大輔の何気無い付け足しに、賢はますます小さくなる。

「…誰も伊織に上着とか貸してやらなかったのか?」
「……………え?」
「濡れた服そのままじゃ、風邪ひくじゃねーか。オレも雪島に飛ばされたことあるけど…ああ、あの時はアグモンがベビーフレイムで服の氷を溶かしてくれたんだっけ…」
「ちょっと焦げちゃったけどねぇ〜」

 思い出に笑い出す太一とアグモンを余所に、伊織が何の表情も浮かべずにあの時一緒だった面々を見回す。

「え!?あ、私ほら、一枚だけだったし!」
「そうそう、僕も一枚しか着てなかったよね!?」

 ヒカリとタケルが自己申告をすれば、追いつめられるのは上着を着ていた残りの三名…そこに空がぽつりと一言。

「ね〜え?焚き火って雪の中でどうやってつけたの?」
「え?木はソリのを少し削って…火は、ブイモンが進化してファィアーナックル……」

 大輔がさぁ〜と蒼ざめる…太一の話を聞いた後では、誰もが思い浮かんだだろうその手段。
 その火で服も乾かしてあげれば良かったのでは…?

「すまんっ!悪かった伊織!」
「…いえ、もう済んだことですから…」
「伊織!あたしも全然気づかなくてっ!」
「いや、それを言うなら、僕こそずっと側にいたくせに…」
「いえ、本当に…僕も気づいていませんでしたから…」

 にこっと笑った伊織に、一同はほっと息を吐いた。

「…言い出せば結構出て来るもんだよな…」
「何言ってんだ。ヤマトん家なんか、オレにとっては摩訶不思議だらけだぞ」
「はあ!?」

 太一の突っ込みに、ヤマトだけでなくその他の注目が集まる。

「うちって…何が摩訶不思議なんだよ?」
「ヤマトん家のおじさんって、仕事忙しくてほとんど家にいないって言ってたじゃん?だけど、オレが電話すると絶対おじさんが出るぜ?」
「はあ!?オヤジが!?」
「そう。オレ等が初めてデジタルワールドに行って、オレだけこっちに帰って来たことがあるって話は皆にしたよな?」

 見回せば、その場の全員がしっかりと頷いた。

「で、オレは原因が分からなかったし、皆もこっちに帰って来てるかもって思って電話したんだよ。そしたら、おじさんが出てまだ帰って来てねーって教えてくれたんだ。んで、ディアボロモンが初めて出た日も、おじさんがお前等は島根に行ってるって…」
「…そーか、だから太一がばーちゃん家の電話番号知ってたんだ…」
「そう。おじさんに聞かなきゃ知らねーもん。お前黙って行っちまったし…て、そーいや、何でおじさん家にいるのに一緒に島根に行ってなかったんだ?」
「は!?…え…と………」

 ヤマトがタケルを見れば、彼も頭を左右に振って知らない意志を示す。

「ヤマトさんの家のその謎は、是非とも解明してみたいですね」
「光子郎も人のこと言えねーって」
「え!?」

 ウキウキしているような光子郎に、太一が冷たく水を指す。

「お前、いっつもそのノートパソコン持ってるけど、まさか家にまでまだパソコンがあるなんてびっくりしたぜ?」
「そーいや見たことあるっスよ!光子郎さんの部屋で!」
「え?変ですか??」

 光子郎が及び腰になると、京と賢が顔を合わせた。

「え〜と、僕もパソコンとノートパソコン持ってます…」
「あたしもで〜す!一台じゃ足りないですよ!」

 小学生の発言に、ちょっと次の言葉の出て来ない他の面々…しかし、太一は苦笑一つで更に爆弾を投げ捨てた。

「まあ、理解出来ねーけど、お前等はプログラムのプロフェッショナルだからな…でも、光子郎はこれに更に、小学四年の時既に携帯電話と衛星携帯まで持ってたんだぜ?」
「ケータイ電話…流石に三年前って…」
「まだそんなに普及して無いころじゃないですか…?」

 携帯電話が普及したのはここ数年…しかし、小学生まで持つようになったのは、本当に極最近のことだろう…。

「謎が謎呼ぶ、泉家だよな」
「そ、そんなこと言ったら太一さん家だって、充分変わってますよ!」
「え?え?太一さん家が??」

 彼の話題になると、集中率が途端に上がる…それもまた、仕方の無いこと。
 太一はヒカリと目を合わせ、不思議そうに首を傾ける。

「うち?うちは普通だよな?」
「ねえ?」
「とぼけないで下さい、ネタは上がってるんです」
「…光子郎…キャラ変わってんぞ…」

 太一の突っ込みにめげず、光子郎は顔の前で人差し指を振った。

「太一さん。僕の知る限り、普通のご家庭では七歳児に台所で火を使わせたりしませんよ」
「え!?太一七歳の時から台所に立ってるのか!?」
「え?もー少し前からかな?」
「何!?何で!?お母さんに火使っちゃダメって言われない!?」

 空とヤマトが驚きの声を上げるが、他は驚きに声も出ない。

「だって、ヒカリに飯食わせてやんなきゃダメじゃんか…」
「は!?ヒカリちゃんの飯って…太一が作ってたのか…?」
「オレが作んなきゃ誰が作るんだよ。ヒカリはまだ体弱かったし、三つか四つのガキに作らせるわけにゃいかねーだろ?」
「………………」
「母さんは出かけたら夕方まで帰って来ないし、ヒカリのこと頼まれてるし、朝も昼もオレが作ってたぞ?」

 ぽかん…と口を開けて聞いていた仲間達だったが、ばっと八神兄妹を抜いて円陣を組んだ。

「…どう思う?」
「変!絶対変よ!」
「そういう時って、親が作り置きとかしていってくれませんか?」
「そーそー、『これを分けて食べてね』とか書き置きと一緒にな?」
「僕…未だに台所に立たせてもらえません…」
「うちも、洗い物とかは自分でしても火を使うものはあんまり…」
「ヤマトはどーなんだい?確か、ご両親離婚したの七歳位だったろ?」
「オレん家だって、初めは台所なんて立たせてくんなかったって!親父の不味い飯か店屋物…それが嫌で自分で料理覚えたんだけどさ…そうだな、それでも火を使わせてもらったのなんて、小学三年は過ぎてたぞ?しかも、親父がいる時限定」
「でしょ〜??親の留守の間なんて…怖くないのかしら?」
「あたし、今でも油がはねたりすると怖い〜っっ!」
「そーいうことじゃ無くて、火の始末とか…」

 円陣とは言っても、対して距離が離れているわけで無し…はっきり言って、並以上に良い耳を持つ八神兄妹には委細構わず筒抜け状態。
 内緒話は、本人達がいる所でするものではありません。

「…変だってさ」
「でも、ヒカリはお兄ちゃんのご飯大好きよvお兄ちゃんがヒカリを育ててくれたんだもん♪」

 嬉しそうに微笑む妹に、太一も優しく笑って彼女の頭を撫でてやる。
 そんな美しい光景が間近で繰り広げられているのに、気づかない彼等では無い…少し羨ましそうにじっと二人を見つめる。

「色々大変なんだね〜人間は…」
「こら、アグモン達だってあるんだぞ?」

 しみじみと呟くパートナーに、太一はちょっと呆れて溜め息を零す。

「え〜?ぼく達もぉ〜??」
「そうよ。例えばテイルモン?」
「なあに、ヒカリ?」

 心外そうに見上げたテイルモンに、ヒカリはにっこり笑って肩を掴んだ。

「私があげた、ホイッスルはどうしたのかしら?」
「えっ!?」
「大事にしてくれるんじゃなかったの?」
「えっ!?えっ!?えっっ!???」

 焦るが、彼女に出せる答えでは無い。

「そーいえば、パルモン〜?」
「なあに?ミミ〜?」
「電車から飛ばしちゃったあたしの帽子、知らない?」
「あ〜、あの帽子ぃ〜…帽子…帽子………誰か知ってる?」
「え!?踏み切り辺りで見たよーな…」
「見てないよーな…」

 見覚えはあっても、その行方を知らないデジモン達は誤魔化し笑いを浮かべるしか無い。

「テントモン…君とはもう長いつき合いですが…どうしても解けない、そして聞くに聞けなかったことがあるんですが…一乗寺君のワームモンを見て決心出来ました…」
「ええ!?僕等ですか!?」
「賢ちゃんなんだろうっ!?」

 そんな彼等の様子を見て、テントモンが表情の乏しい顔をパートナーに向ける。

「何でっしゃろか?光子郎ハン?」
「君の口は縦開きですか?横開きですか?それとも開かないんですか!?開かないのなら、どうやって食物を摂取しているのですか!?」
「……そない難しいこと聞かれても…」

 確かに、彼の口が開いた所は見たことが…無い。

「……太一。もしかして、ぼくにも何か、言いたいことあるのぉ〜?」
「ある」

 きっぱりと頷いた太一に、アグモンはその大きな瞳を瞬かせる。

「アグモン…お前こっちの世界に初めて来た時、地下鉄を知らなかったよな?」
「あ〜あれ〜、ヴァンデモンの手下かと思って飛び出しちゃったんだよね〜」
「そう、奥に光ったライトをデジモンと勘違いしたんだよな?そんなお前が…どうして『サイドカー』なんて物を知ってたんだ!?」
「え?ええ〜っっ!?」
「誰がお前にそんな言葉を教えたんだ!?」

 困るアグモンと、何処までも真剣な太一…そんな彼に親友からの一言。

「…悪い言葉じゃ無いだろう…?」

 ごもっとも。

「だけど、オレ以外の誰かなんだ!ヤマト、お前か!?」
「え!?いや、違うけど…」
「じゃあ、誰だ!?」
「太一落ち着けって!」

 永遠と繰り広げられる、答えの無い不毛な会議…全てを知る者はここにはいない。
 そして、何も解決しないままに、収集がつかなくなって来たのでこのままお開きにしてしまいとう存じます。

 そこに、館内放送が鳴り響く…。

『御傍聴ありがとうございました』

 彼等の会議を傍聴していた方達がいたことを、彼等は知らない。

 

 

 全て世は、事も無し…。





おわり


     わははははは………はぁ…
     何書いてんでしょう…私…(泣)
     呆れて下さい!何の役にも立たない、こんな物を
     書いた私をっっっ!!!
     …でも、ちょっぴり矛盾点を挙げ連ねてみたかった
     んです…あんまり長くなったので、適当な所で切り
     ましたが…(笑)
     笑って許してやって下さいませ…。

 

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